サプリメントとアンチドーピングの実際

ATHLETE CARE PHYSIO WESTERN

こんにちは、ヒデです。

オランダとベルギーで理学療法士として働いています。

先日、ベルギーのアンチドーピング協会の方とお話しする機会がありました。その時にベルギー国内でのサプリメントの管理についてお話しを聞く機会があったので、そこでわかったことをこの記事でお伝えしていきたいと思います。

目次

  1. ベルギーでのサプリメントの選び方
    ·信頼性の高い検査機関
    ·日本のサプリメントを使う
    ·今後のサプリメント業界の流れ
    ·検査機関で認証されていないサプリメントについて
  2. スポーツ選手自身の安全を守るための手順
    ·信頼できるサイトでサプリメントをチェックする
    ·チームドクターに確認を取る
    ·サプリメントは100%安全ではない
  3. まとめ

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1ベルギーでのサプリメントの選び方


ベルギーのアンチドーピング協会の方に聞いた時の話です。ベルギーではサプリメントをアンチドーピングとしてチェックする信頼性が高い機関がないらしいです。

そのため、イギリス、ドイツ、オランダにある信頼性が高い3つの機関のサイトでサプリメントをチェックすることをベルギーのアンチドーピング協会の方から勧めされました。

信頼性の高い検査機関

以下、信頼性の高い検査機関です。

イギリス ・インフォームドチョイス (informed choice)
・インフォームドスポーツ (informed sport)
ドイツ ・ケルンリスト (cologne list)
オランダ ・ドーピングオーソリティ NZVT (Doping autoriteit NZVT)

その中でもイギリスのインフォームドチョイスとインフォームドスポーツという英国LGC社が認証する検査機関が世界的にも信頼性が高いです。

また、ドイツやオランダの会社で作られたサプリメントは自国の検査機関に登録されていることが多いことが見られます。

以下、ウェブサイトを載せていますので、チェックしたい人はこちらの3つの検査機関からしてみてください。

インフォームドチョイスとインフォームドスポーツの違い

この2つは英国LGC社が認証する、国際的に知られた非常に透明性の高いアンチドーピングプログラムの名称です。以下のサイトからその違いについて書かれていますので。興味があれば読んでみてください。
http://biohealth.com/anti-doping.html#topic2

リスト表

またこの二つの機関からはサプリメントのリスト表もダウンロードできるので、こちらのURLから確認ください。
インフォームドスポーツのサプリメント表
https://www.informed-sport.com/certified-product-brands
インフォームドチョイスのサプリメント表
https://www.informed-choice.org/certified-product-brands

日本のサプリメントを使う

JADA (公益財団法人日本アンチ·ドーピング機構 )の方針

JADA は2020年4月から『JADA サプリメント分析認証プログラムの終了』と発表しています。そのため、日本のサプリメントが安全性が高いかどうかを認証することがなくなり、今後はJADAが発表したガイドラインに沿って判断して欲しいということになっています。

JADAのウェブサイトでも

Q. サプリメントのリスク軽減のための指標はありますか?

A. 「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」を参照ください。ただし、本ガイドラインに基づき提供される情報は、「リスク低減のための指標」であり、製品の完全なる安全を意味するものではありません。

と記載されています。

以下、JADAのガイドライン
https://www.playtruejapan.org/entry_img/s-guideline.pdf

今後のサプリメント業界の流れ

またサプリメント会社DNSは

日本アンチ·ドーピング機構(JADA)によるサプリメント認証の終了と、英国LGC社の認証プログラム「インフォームドチョイス」への切り替えに関する進捗状況の報告、そして今後の取り組みについて、プレゼンテーションを行った。

とサイトで記載していることや『「うっかりドーピング」のリスクを最小限に抑える努力が出来る』ということから、 英国LGC社の認証プログラム「インフォームドチョイス」の認証されているサプリメントが今後推奨されていくことを示唆しています。

上記のことも踏まえて、日本のサプリメントを使いたい場合には、インフォームドチョイスに日本のサプリメントが登録されているので、こちらのサイトにある一覧、もしくは、上記で挙げたインフォームドチョイスのサイトからをチェックするのが安全かなと個人的には思います。

インフォームドチョイスに登録されている日本のサプリメント一覧

http://www.biohealth.com/anti-doping.html#topic5
(すべてのチェック済みの日本のサプリメントが掲載されているわけではありません。)

検査機関で認証されていないサプリメントについて

また、よく聞く話が『あの有名な選手が使っていて問題になっていないから大丈夫』ということです。これに関しては、僕からコメントをすることが非常に難しいです。

あくまでも検査機関によって認証されているサプリメントであってもリスクが0でないことから、認証されていなくても信頼できるサプリメント会社であれば自己責任で使うことの判断をするしかないのかなと思います。ただし、その分ドーピングにひっかかるリスクは高いです。

実際に、このように検査機関に認証をもらうためには膨大な金額がかかるので、すべてのサプリメント会社が審査を受けれるというわけではないことも念頭に入れておくことも必要だと思います。

2スポーツ選手自身の安全を守るための手順

信頼できるサイトでサプリメントをチェックする

上記のように、検査機関のサイトで自分が使っている、または使いたいサプリメントをチェックします。これらの検査機関に載っていなかった場合はリスクが高くなる可能性があることを承知した上で、自己責任で摂取することになります。

チームドクターに確認を取る

もしあなたやあなたが管理している選手がサプリメントをとっている、これから取ろうとしている場合は、所属しているチームのドクターにサプリメントの安全性の確認を取ることをお勧めします。最低限ドクターからの許可が下りれば、自分を守ることにもつながると思います。

サプリメントは100%安全ではない

上記でも何度かお伝えしましたが、サプリメントは検査機関が認証していても100%安全というわけではありません。この認証というのは、ドーピングにひっかかるリスクを最小限に抑えるものであるという捉え方が必要です。

また、以前、スポーツ選手でドクターに処方された薬からドーピングにひっかかる物質が検出された事件がありました。ドーピングの危険性というのはサプリメント以外にも薬や塗り薬、皮膚に貼るものからも検出される場合がありますので、必ず使用する前にはチームドクターの確認が必要になります。

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3まとめ

僕自身もあまりドーピングに関して知っている方ではなかったのですが、チームのメディカルスタッフとして働くことになったきっかけで、色々とこのようなことも知らないといけないなと思うようになりました。

実際のニュースで、水泳選手がドーピングという意識がなくサプリメントからドーピング物質が検出され2年間のドーピング処分になったことやトレーナーに勧められたサプリメントをとったのがきっかけで4ヶ月のドーピング処分なったことなどあるため、スポーツトレーナーとしても気をつけなければいけないことであることは間違いないです。

この記事でサプリメントのドーピングについて考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。