カロリー制限では痩せられない理由

DIETS HEALTH

カロリー制限しても痩せられない方へ『カロリー計算を毎日して、消費カロリー以上に摂取カロリーを抑えているのに一向に痩せられない。どうしたら痩せられるのか。』

この疑問を解決します。

目次

  • カロリーって、そもそも何?
  • 微生物の働き
  • カロリーよりも何を吸収したかが大事
  • まとめ

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カロリーって、そもそも何?


食物のカロリー数はどうやって測定されているのかを調べてみたところ、1883年にルブネルという科学者が考案した方法が現在も使われているそうです。

計算式は、

【食物の熱量=食物を空気中で燃やして発生した熱量-同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして発生した熱量】

であり、これをさまざまな食物や各栄養素ごとに測定します。

具体的には、カロリーメーターという機器のなかに、熱量を計りたい乾燥させた食品と酸素を入れ、電熱線に電気を通して熱して燃やします。そして、容器内の温度の上昇を測定し、それを熱量に換算することで、カロリー数は測定できます。(1カロリーとは水1グラムの温度を1℃上げるのに必要なエネルギー)

しかし、この測定には疑問を感じると思います。なぜなら、体温はせいぜい40℃までが最高で、体の中で食べ物が燃えているわけではないからです。

また、細胞内の代謝と空気中の燃焼はまったく別の現象であり、自然界の動物でも食物に含まれるカロリー数以上のエネルギーを食物から得ている動物が多く存在します。

微生物の働き


牛の例で例えると、牛は牧草のみを食べる生き物なのに日々成長して巨体な体を手にし、大量に牛乳も分泌します。この牧草の成分をみてみると、水分が70%、水分を除いた3分の1~2分の1はセルロースが占めています。

牛はこのセルロースを消化・吸収ができないため、実質摂取カロリー・ゼロです。それなのに巨大な体で牛乳を分泌する事はエネルギー保存の法則に反しているように見えます。

この謎を解く鍵は、共生微生物(細菌と原生動物)です。牛の消化管内に大量に存在する共生微生物が、セルロースを分解して栄養を作り出し、牛はそれを受け取って成長しているのです。つまり、牛が食べる牧草は、牛自身のためではなく、共生微生物のためのものなのです。

ウシは4つの胃をもちますが、最初の3つの胃にはそれぞれに多種類の膨大な微生物が住み着いており、セルロースの分解をおこなっています。そして4番目の胃で胃酸を分泌し、共生微生物の体も分解し、共生微生物が産出したアミノ酸や脂肪酸と一緒に吸収します。

牛とっては栄養価ゼロの牧草が、共生微生物によって栄養の固まりに変身するのです。それを栄養分とするから、ウシは巨体となり、大量の牛乳を分泌できるのです。

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カロリーよりも何を吸収したかが大事


話を人間の場合に戻すと、人間の下部消化管(大腸)には、数百種類、100兆個の腸内細菌が生息しています。人間の体細胞の数がおよそ60兆個だから、数の上では体細胞より腸内細菌のほうがはるかに多いわけです。

そして人間の糞便の重量の半分以上はこの腸内細菌なのです。糞便の半分以上が、食物と無関係の腸内細菌なのだから、いくら精密に発生熱量を測定したところで、正確な値が得られるわけがないのです。

また、腸内細菌は、ビタミンKやビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB9(葉酸)、さらに短鎖脂肪酸なども生成していて、人間はそれを吸収して栄養にしています。

カロリーによって、痩せるための食事の摂取量の基準にはなりますが、こうしてみると、カロリーだけでは人が太るか痩せるかということが予想しずらいことがわかります。[人間が食べ物として摂取した栄養素・カロリー数]と、[人間が腸管から吸収して得ている栄養素・カロリー数]は一致するわけではないのです。

そのため人間が腸管から吸収して得ている栄養素・カロリー数というのが実はとても大切になります。健康的にしっかりと痩せたい人は以前書いた記事を読んでみてください。
» 運動しなくても痩せられるダイエット法

まとめ


カロリー制限は簡単な目安になってわかりやすい方法ですが、しっかりと痩せていくには上記のリンクで貼った記事にも書いてある、消化吸収、代謝、排出の機能を高めていくことがとても大切になります。

糖質制限などのダイエットもありますが、個人的には糖質を減らす事は現代社会では必要な事だなと思います。しかし、基本的には自然なものをとって、自分で料理して健康的に生活していれば何を食べてもいいのかなと思っています。

今回は以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございました。